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廃炉ごみ10万年保管の荒唐無稽

2018/ 08/ 02
                 
 原子力規制委員会が1日、原発の廃炉に伴って原子炉内から出る放射性廃棄物の規制基準案をまとめたという。

 深さ300メートル以上に地層処分される高レベル放射性廃棄物とは別に、廃炉作業に伴う廃棄物を放射能レベルで「L1」から「L3」に区分し、汚染度の高いL1廃棄物は深さ70メートル以上の地下に埋め、放射線の影響がなくなる10万年後まで保管するという。

 事故を起こした福島第1原発を除き、現在、9基で廃炉作業が進められている。9基を合計した廃炉ごみは計8万トン。このうちL1廃棄物は2200トン。

 現時点で処分の具体的な計画が進むのは、敷地内に埋設処分する日本原子力発電東海原発のL3廃棄物の1万6000トンだけ。

 今後、L1廃棄物は電気事業連合会が中心となり処分場所などを決める方針だが、難航も予想されるという。(難航しないはずがない)

 処分場を決める際の基準として、
① 安定した地盤に作る
② 長さ5キロ以上の断層近くを避ける
③ 過去260万年間に火山活動がないことを文献や地質調査で確認する
④ 石油、石炭、天然ガス、鉱産資源がある場所は将来掘り返される恐れがあるため避ける

 廃棄物について、
 埋設後300~400年間、地下水に放射性物質が出ていないかを定期的に監視する。その後は、国の許可なく処分場周辺を掘削することを禁じる。

 規制委員会は今後、電力会社などから意見を聞いて規制基準を正式に決める、という内容の案が了承されたようです。

 原子力発電によって生み出される放射性廃棄物の行き場がない。原発を稼働すればするほど増え続ける放射性廃棄物。老朽原発の廃炉が相次ぎ、ようやく行われはじめた放射性廃棄物の処分場設置などについて廃炉基準の検討。原子力規制委員会は放射性廃棄物の規制基準案をまとめただけ。たたき台を出すことによって役所としての体裁を整えた。しかし、それだけのことであって中身はない。

 高レベル放射性廃棄物は況んや低レベル放射性廃棄物についても、現時点での処分の具体的な計画が進むのは日本原電東海原発のL3廃棄物だけ。しかしこれについても、詳細については未知だが、受け入れ先を見つけることができず、やむなく敷地内に埋地処分するのではなかろうかと邪推してしまう。「現時点での」具体的な計画という言い方に、言外の意味をくみとることができる。

 L3廃棄物の具体的例としてあげられているのは、解体コンクリート、金属。処分方法は穴を掘って埋めるトレンチ処分。保管期間は50年。敷地内に埋設しても言い逃れができる許容範囲かもしれないという希望的観測による「現時点での」具体的な計画なのかもしれない。日本原電東海原発以外の廃炉作業が進められている原発についても、L3廃棄物については、結局、東海原発で行われる処分方法が踏襲されそうな気がする。

 高レベル放射性廃棄物、L1廃棄物など汚染度の高い放射性廃棄物の処分場所を決めることはできるのだろうか。為政者が考える具体的方策は?
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