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「おわびする」

2018/ 08/ 29
                 
 本日の「おわびする」。

 「制度に対する認識が不足し、(ルールを)拡大解釈して漫然と誤った運用を踏襲してきた結果、深く反省しおわびする」

 「おわびする」ではなく、「おわび申し上げます」と言わんかい、と思うのだが、世の大臣各氏は、当然のように「おわびする」を用いる。

 「おわびする」だなんて偉そうに、全然おわびしてないやないか、と思ってしまう。せめて、「ですます体」くらい使ったらどうや、と思うのだが。

 「深く反省しおわびします」

 企業などが謝罪の場で「おわびする」なんて言おうものなら、火に油を注ぐようなもの。ところが大臣各氏は当然のように「おわびする」と言って平然としている。

 彼らは誰に対して「おわびする」のか。主体と客体の有り様が分かっていないのか、あるいは自分は偉いと思っているのか。

 おわびの客体は主権者である国民、あるいは障がい者。主務官庁の最高責任者としておわびするのだから、「おわびする」というのはおかしな物言いである。

 日本の為政者は「国民に深くおわびする」という常套句を多用するが、「深く」という修飾語がついていても「おわびする」では、おわびのニュアンスは雲散霧消する。ほんとうに国民におわびするなら、「国民のみなさんに深くおわびします」でなければならない。

 報道機関のささやかな抵抗。鉤括弧で囲むことによって、「おわびする」大臣の横柄さを伝えています。

 日本国憲法前文は宣言します。主権者は国であり、国政は、国民の厳粛な信託によるものである。国民の代表者が行使する権力、その権威は国民に由来する。したがって、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理である。

 したがって、「国民に深くおわびする」ではなく、「国民のみなさんに深くおわびします」でなければならない。
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